タイププロジェクトの展望と指針について明文化する。もうひと揉みしてから社内プレゼンにかけたい。会社の規定についても検討をおこなう。げに難しきはさじ加減。責任の重さが増すに従い、髪の生え際は確実に後退している。ひらめかなくなっているのに、きらめきはじめるとは何事か。
武蔵美今期の最終日は、自作書体を使ったテキスト表現の講評会。パワフルな作品はなかったが、全体に質が高く、素晴らしい出来映えの書体が複数あった。とらわれのない心で古典と向き合い、現代的な感覚で描かれた文字の瑞々しさ。日本語と日本の文字に流れているものが、筆と墨によって露わになるさまは、今と昔の脈絡がまだつながっていることを思わせる。デザインの命脈は文化にある。
せせらぎは光り影には曼珠沙華 茶門
早朝自宅を出て三河に向かう。大雨の影響で新幹線が40分ほど停車したが、葬儀開始時間ちょうどに到着。ひさしぶりに会う従姉妹と言葉を交わす。亡くなった伯母さんは、私が知るなかでもっとも無私の人だった。働いては施しが人生のような伯母さんであった。
吹割の滝を間近で見、洞元湖をカヌーで渡る。伯母が亡くなったため、いちど東京に戻り、明日の朝三河高浜へ。
休暇をもらって群馬の水上温泉へ。台風接近中で明日のカヌーが危ぶまれる。書体および会社の展望を思い描く材料になるような本と資料を多めに準備しておく。
新人がつくった漢字のデザインチェックと修正作業を半日。午後から片仮名デザインの微調整にじっくり取り組む。懸念していた漢字の生成方式に関する問題は、エンジニアが難なくクリア。しかしまた解決困難な別の問題が別のところから浮上した。
去りゆく夏を惜しみつつひとり仕事場でそうめんを食べる。漢字のデザイン修正と新規制作。別書体の仮名の見直しとブラッシュアップ。
9月とは思えない肌寒さ。クラムチャウダーを飲みながら文字をつくる。新規制作は捗らず。修正にかかる時間を見積もり直したほうが良さそうだ。
今月末の決算に関連して、顧問税理士さんにメールを送る。漢字のデザイン修正と新規の漢字制作。手元のPDF資料を見ながら、電話経由で仮名のデザインに関する打ち合わせ。夕食は自宅にてハヤシライス。
二巡目となる漢字のデザイン修正。出力物でOKを出した文字であっても、実際にファイルを開けてみると、手直しが必要な箇所がどこかに残っている。書体の安定感を左右する工程だけに、まとまった時間が取れるときに腰を据えて進めておきたい。