弟の車に乗せてもらって甥っ子と回転寿司を食べに行く。名古屋40度超、日差しが強烈。夕方東京に戻る。激辛のグリーンカレーで暑気払い。

朝7時すぎに実家周辺のごく狭いエリアで停電があった。別の町内の高圧電線にカラスが止まってショートしたらしい。散歩途中にすごい音がしてカラスがどさっと落ちる現場を目撃した人の話がSNSを介さず20分後には母の元に届いた。お年寄りの早起きソーシャルネットワーク力。

愛知芸大関連の用事が早く終わったため実家で作業をおこなう。思ったより気温が上がらず過ごしやすい。名古屋港から約7キロ、そのあいだに高い建物がないせいか夜は涼しい風が入ってくる。

朝すこし仕事をしてから名古屋へ。愛知芸大の作品展示会場で個々の学生にアドバイスをおこなう。卒業制作の中間発表という位置づけらしく、かなり作りこんである物からスケッチていどの修作まで、進捗状況にかなり開きがある。助言のむずかしい立場・タイミングではあるが、学生の意識を高める効果を狙った先生側の意図はよく分かる。

書体の分類について担当デザイナーと打ち合わせ。今回はカテゴリー名を増やさないことになった。事前にnotionにまとめてくれたメモが今後の参考になるはず。対象が何であれ分類は一筋縄ではいかないので、様々な視点で考える訓練にはうってつけ。

漢字のデザイン確認とフィードバックを二周。品質が上がってきたため1度目のチェックで赤を入れる文字の数が減ってきた。エンジニアから次期リリース予定フォントの書体カテゴリーに関する質問あり。簡単に答えるのが意外にむずかしい。

用あって仮名の画数について調べていたら、思い込みで間違った認識をしていたことがわかった。念のためすべての仮名の画数を数えてみたが、直感とは異なる結果にちょっと驚いた。これまできちんと理由が説明されたことのない話題がたくさん残っているのが文字の面白いところ。

引退してから読もうと思っている本はごくわずか。おおむね現在の関心にしたがって読んでいく。再読本も少なくない。関心そのものがゆっくり循環しているのだろう。堂々巡りしている感もあるが、良い本は読むたび新しい。

後期授業のスライドづくり。たったひとつのフレーズで主題が鮮明になる瞬間がたまらない。これはいい俳句ができたときの嬉しさに近い。

早朝かすかに秋の気配。すこし乾いたそよ風にトンボが一匹。気温30度で湿度が50%台になるとだいぶ楽。周辺資料と頭の中を整理しながら開発計画・図版作成もろもろ進める。

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