暖かめの朝。昼はタラとサケの雑炊。午後は雨。イベント用のスライドを準備する。

トークイベントの告知用に求められた自分のプロフィールを書き直す。字数の目安はたいてい200〜250字なので、新しい取り組みを書き足そうとすると過去の何かを消す必要がある。略歴の主旨からいっても、あれこれ書き並べるより簡単なほうが好ましい。

漢字のデザイン確認とフィードバック。多くの人が手こずるいくつかの偏に関する注意点を説明する。あるていどまではセオリーで理解してもらい、個別の判断が必要な場合は、主要な筆画を優先するよう伝える。字面枠に近い縦画と横画は、長くなるほど枠の上下左右に吸い寄せられて見えるため、枠から離して作る。この錯視は応用が効く種類のセオリーなので覚えておくと便利。

昼から上野毛へ。作業に集中していて危うく昼抜きで授業をしなければいけないところだった。今日は共同コンピュータ室でフォント制作の実習。WiFiが非常に不安定で様々な問題が発生。二つの教室を行ったり来たり、右往左往の授業になってしまった。タイピングした文字が自分のフォントで表示されたときの歓声に救われる。

雨上がりの月曜日。部屋は寒いのに外は生暖かい変な天気。終日試作検討。

文字講義レポートの採点をおこなう。あと二山三山越えれば、仕事と学校の諸々のスケジュールもなんとか落ち着きそうだ。まずは体調維持を心がける。

ミームデザイン学校の初回授業。最初に色部さんと私のレクチャーを40分ずつおこなう。近年の色部さんの仕事ぶりは圧巻というしかない。レクチャーのあと文字のワークショップと講評会。授業の導入部としてはうまくいったと思う。

タイププロジェクトの仕事を紹介するスライドづくり。書体とは何か、文字とは何かについての考察も少し入れておく。この内容はもちろんフォント開発と無縁ではない。因と果、大いに関係がある。

秋の花粉にやられて目鼻が大変。下を向いていられないので、鼻栓をした上からマスクを着けて漢字のデザイン確認と赤入れをおこなう。おやつにくるみゆべし。夕食は早くも鍋物。先週初めはまだ夏日の名古屋で半袖だったのだが。

出社していたデザイナーからアンカーポイントの置き方について質問を受ける。返答した内容の理詰めさ加減に我ながら苦笑。理詰めなのは性分ではなく習い性だと思う。もともと感覚や情緒に流れがちな性格が、書体設計や講師という職業柄そうなった気がするし、理路を整理して話すよう心がけてきた面も少なからずある。

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