今週大きな山をひとつ越えたことで、次の沢が流れはじめた。午前中は漢字制作を進め、昼からひらがなのブラッシュアップに集中。夕方になってシミュレーション用ツールに進展あり。求めている機能拡張が実装されれば、仮止めになっているいくつかのアイデアを試せそうだ。
午前中に仮名デザインの比較資料をまとめ、カップ麺を食べながら内容を確認する。午後からプレゼンの原稿を推敲し、夕方からプロジェクタを使ってのリハーサル。面白いかどうかは別として、分かりやすさという点では完成度が上がってきたと思う。まずは真面目に、そしてメリハリをつけること。
仮名のブラッシュアップを一気に進めた三連休。これで明日からの作業負担とプレッシャーがかなり軽減されるはずだ。腰の痛みは一進一退という感じだが、密度の高い書体仕事ができたことがうれしい。
手直しする仮名の数を大幅に拡大して、全体的にほんのわずか丸い印象を強める方向へもっていく。設計上のある一点を変更するだけでタイプフェイスの性質が変わってしまうことがあるため、慎重に作業を進める。組み上がりの表情があまり変わらない範囲で、確実に書体の品質を上げることを心がける。
午後からひらがなの制作に入る。作業を進めるにつれて集中度が増し、実のある仕事をすることができた。夜はエビスビールと手羽先の唐揚げ。
プレゼン資料の改善作業と原稿起こし。まとまったところで簡単なリハーサルをおこなう。余分なものを削ぎ落し、スライドやフレーズを並べ替え、聞く人に重要なメッセージが届くよう全体の流れを整える。あと二回くらいは練り直すチャンスがありそうだ。
仮名の描線の抑揚や曲線の質を調整する作業を終日。視覚補正にかかわる微細なところ。息を詰めてアウトラインを触る。ときおり深呼吸して息を整え、モニタから少しはなれて調整した結果を確認する。手で書く文字が呼吸と連動するのは自然なことだが、電子活字に気息を取り込むのは容易ではない。
課題がクリアされるにつれて徐々に見通しが良くなってきた。書体制作を粛々と進める。冬到来。カップ麺率が上がる。
17時に仕事を切り上げて武蔵美へ。1年生タイポグラフィ展『書く描く詩か字か』の講評会。会場が狭いせいでパネルが小さいのがいかにも残念だが、ていねいに見ていくと、かなり出来の良いタイプフェイスの卵が含まれている。拙いながらも、既存フォントと一線を画している点には価値がある。
ことばと向き合いつつ自分の手で文字を書くというぜいたくな時間をじゅうぶん取ったことで見えてきた景色、聞こえてきた音、描かれた筆線の瑞々しさを感じてもらえたらうれしい。
サンセリフのファミリーと明朝体のファミリーが揃ったことで、思いきって次の展開に向かうことができる。まだ端緒に就いところに過ぎないが、それでも二本柱は頼もしい。ツートップで点を取ってくれたら試合の組み立ても楽になる。