今週はキックオフ的な会合が三つあり、大半が初めてお会いする方々だった。業種業態もさまざま。今のところまったく展開を予測することができない。夜は自宅で天ぷら。旬のこごみとアスパラがとくに美味しかった。
午後から銀座方面で打ち合わせ。昨日の案件と今日の案件は、金額の多寡より事案のユニークさで動いている。いいかたちでまとまれば面白い。夕方仕事場に戻って漢字制作。三日遅れで家族に誕生日を祝ってもらう。
午前中は漢字制作、午後から取材と打ち合わせ。中堅どころのデザイナーさんたちからAXIS Fontに対する思いを聞いていると、積み重ねのうえに今この場があるのだなと実感する。
長らく保留になっている書体に本腰を入れたいところだが、輻輳した状況からなかなか抜け出せない。単に放置しておいたわけではないので、もう一段上のところまで手を伸ばせるはず。この焦がれるような感覚こそが、私を未知の書体へと駆り立てる初心なのかもしれない。
武蔵美の授業が終わったあと名古屋に直行。日帰りの打ち合わせが偶然誕生日に重なった。故郷で誕生日を迎えるのは何十年ぶりだろう。時間足らずで実家にも立ち寄れず、親不孝な思いを抱えながら最終電車に乗って東京に戻る。
しばらく空白期間があった開発中フォント。デザインの感覚はすぐ取り戻せたのだが、作業過程の詳細を忘れてしまい、都度つど担当デザイナーに助け舟を出してもらってようやく記憶がよみがえってきたところ。漕ぎかたを忘れるような制作方法は、めざしている身体化にはほど遠い。
昨年から日本文化をしつこく追いかけてきて、デザインが抱えている問題の所在と解決の道筋がおぼろげながら見えてきた。これを時代の潮流へと結びつけ、経済として成り立たせるにはかなりの困難が予想される。
息子に試作書体の案を見せて、どれが好みか聞かせてもらう。意外な結果となるほどな視点。専門家の見かたに偏りがあるかもしれないと畏れる気持ちはやはり必要だと思う。
Drop&Typeの今後の方向性について検討する。考え方しだいでは面白いことができそうだ。新人につくってもらった資料を見ながら開発中書体のファミリー展開を考える。文字の骨格をしっかり作っておくと多少の自動変形にも耐えうるので、実験素材として非常に頼もしい。
内製ツールをつかって開発中フォントのファミリー展開をテストする。以前、同様の実験を手作業で行なったことがあるのだが、そのときよりずっと好い感触を得た。柔軟な道具によって充実した実験をおこなうことが可能になり、そのことによって結果の受けとめかたが異なるという事実は示唆に富む。