ロラン・バルト『モードの体系』を経て、レヴィ・ストロースの『野生の思考』を再読。視点を変えたら付箋が倍増した。巻頭の献辞「メルロー=ポンティの思い出に」を見て、もう少しポンティの本を読んでおこうかなという気になった。
今福龍太『身体としての書物』とアレグザンダー『まちづくりの理論』を読了。ところどころツボ。夕方から風が強まる。
開発の前段階にある書体のデザインチェック。全体としては良好。細部の形状に関する注文を出す。予定通りTPスカイ開発ストーリーの第二回をアップ。
終日漢字制作。画数の多い漢字を対象に、1時間あたりの制作数の平均値を測定する。それほどむずかしい書体ではないが、思ったよりペースは上がらず、想定よりやや遅いくらいの結果だった。
次期フォントの本格的な制作に入るまえに、書体の仕様を再検討する。字画の標準数値や字面率、異なる筆画相互の整合性など、めざす書体の表情に近づけるよう、試作文字のバリエーションを増やして最適な仕様を割り出していく。
三連休中に『印刷雑誌とその時代』と『モダン・デザイン史』を通読。次々出てくる知らない人名や固有名詞にかまわず重要な箇所に付箋を貼って再読時の手がかりにする。仮に斜め読みだとしても、いちど読みおおせたことで本に対する距離感が格段に縮まり、積ん読より生産的な本のスタンバイ状態ができあがる。
和文と欧文の相性を中心に開発中書体のデザインを確認する。細部の調整はこれからで、まずは雰囲気が合っているかどうか。あとは使い勝手の良さを犠牲にしないでどこまで遊べるか。
ロラン・バルトの『モードの体系』を読む。むかし読んだ『表徴の帝国』で「食あたり」を起こして以来バルトを遠ざけていたが、これはけっこう参考になる。本書で引用の多いレヴィ・ストロースの『野生の思考』を書棚から引っ張り出してきて拾い読み。
池袋サンシャインで開かれているPAGE2018へ。今年はフォントワークスとモノタイプと方正が出店していなかった。来場者もやや少なかったような気がする。私はいくつかのブースで長めの立ち話。
新しい書体をつくりはじめると、つくる過程のなかで新しい気づきを得ることが多い。今まで通りではない書体のむずかしさは、小さな発見の喜びによって報われる。その発見は、ときに書体設計の原理的な部分に触れることもあり、私が書体制作の現場から離れられない理由のひとつになっている。