腰を落ち着けて読みたかった『アイデア』364号をようやく手に取る。清原悦志さんの端正な仕事ぶりは、氏が手がけた本を実際に見るほかないが、ページの余白と行間の美しさは図版からも伝わってくる。包むをテーマに日本各地で収集を続けた岡秀行の元で仕事をしていたことや、青年時代に俳人原石鼎の家に下宿をしていた詩人北園克衛を通じて、清原悦志氏の深いところに上質な日本が流れていたのではないかと私は想像している。原理的なアプローチだけではあの佇まいは生まれないだろう。
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一点一画を積み重ねてひとつの漢字をつくり、数千の漢字を束ねて
一点一画を積み重ねてひとつの漢字をつくり、数千の漢字を束ねてひとつの書体をつくりあげる。書体には運動の痕跡と時間の堆積が凝縮する。しかしいつも不思議に思うのは、まぎれもなく自分を通して現れた文字のかたちであるにも関わらず、良くできた文字は、もともとそこにあって当然のような顔をしている。半日漢字制作。
蕎麦を食べてから仕事場へ
蕎麦を食べてから仕事場へ。漢字制作少々、仮名の試作と読書など。ストレッチをして身体をほぐす。
ゴールデンウイーク中に進める予定だった仕事が延期になり
ゴールデンウイーク中に進める予定だった仕事が延期になり、肩すかし気味の状態で進行中プロジェクトの漢字をつくる。今年の夏こそちゃんと休暇を取るでよ。
記号類のデザインを担当しているデザイナーが熱心に関連書籍
記号類のデザインを担当しているデザイナーが熱心に関連書籍を見ている。資料として買っておいた本が、進行中のプロジェクトで役に立てば何よりだ。午後からリーフレットの色校打ち合わせ。漢字制作と新人のデザインチェック。
経理担当が替わるにあたり、妻に引き継ぎ業務
経理担当が替わるにあたり、妻に引き継ぎ業務を進めてもらっている。正式退社は先月末日。13年にわたって煩雑な仕事を引き受けてくれた妻に感謝。
高校生になった息子がついに携帯を持つことになった
高校生になった息子がついに携帯を持つことになった。いきなりiPhone狙いとは贅沢な話だが、自分で貯めたお金で買うのだから否はない。夜9時以降は使わないという約束だけ。あっという間に使いこなすであろうことを見越して、教えてもらおうという魂胆もなくはない。
漢字書体の変遷について
自宅で武蔵美のレクチャー用スライドづくり。漢字書体の変遷について。夕食前に三時間ほど漢字制作。小雨降る。天ぷら食う。
作り続けているかぎり何度でも目からウロコが落ちるし
新人がつくった漢字のデザインチェック。修正を指示する回数が少しずつ減ってきている。書体の要所が見えつつあるようだ。作り続けているかぎり何度でも目からウロコが落ちるし脱皮できる。とくに初期のころはその頻度が高くて明らかなので、成長している自分を感じられるはずだ。定石の効用は、学びはじめの時期に顕著にあらわれる。基本を受け入れる素直さを欠いたまま初期段階を越えてしまうとあとがたいへん。
山田正紀の『神狩り2』を読了
新幹線の車中で山田正紀の『神狩り2』を読了。圧巻の冒頭から言語を軸に展開する中盤まではかなり好みで、とにかくカッコイイSFを書きたかったという著者の思いは伝わってきた。同著者の、言語モノなら『幻象機械』、時代モノなら『早春賦』、冒険モノなら『宝石泥棒』あたりがおススメ。もちろん『神狩り』と『弥勒戦争』は外せませんが。