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清原悦志氏の深いところに上質な日本が流れていたのでは

腰を落ち着けて読みたかった『アイデア』364号をようやく手に取る。清原悦志さんの端正な仕事ぶりは、氏が手がけた本を実際に見るほかないが、ページの余白と行間の美しさは図版からも伝わってくる。包むをテーマに日本各地で収集を続けた岡秀行の元で仕事をしていたことや、青年時代に俳人原石鼎の家に下宿をしていた詩人北園克衛を通じて、清原悦志氏の深いところに上質な日本が流れていたのではないかと私は想像している。原理的なアプローチだけではあの佇まいは生まれないだろう。

一点一画を積み重ねてひとつの漢字をつくり、数千の漢字を束ねて

一点一画を積み重ねてひとつの漢字をつくり、数千の漢字を束ねてひとつの書体をつくりあげる。書体には運動の痕跡と時間の堆積が凝縮する。しかしいつも不思議に思うのは、まぎれもなく自分を通して現れた文字のかたちであるにも関わらず、良くできた文字は、もともとそこにあって当然のような顔をしている。半日漢字制作。

高校生になった息子がついに携帯を持つことになった

高校生になった息子がついに携帯を持つことになった。いきなりiPhone狙いとは贅沢な話だが、自分で貯めたお金で買うのだから否はない。夜9時以降は使わないという約束だけ。あっという間に使いこなすであろうことを見越して、教えてもらおうという魂胆もなくはない。

作り続けているかぎり何度でも目からウロコが落ちるし

新人がつくった漢字のデザインチェック。修正を指示する回数が少しずつ減ってきている。書体の要所が見えつつあるようだ。作り続けているかぎり何度でも目からウロコが落ちるし脱皮できる。とくに初期のころはその頻度が高くて明らかなので、成長している自分を感じられるはずだ。定石の効用は、学びはじめの時期に顕著にあらわれる。基本を受け入れる素直さを欠いたまま初期段階を越えてしまうとあとがたいへん。

山田正紀の『神狩り2』を読了

新幹線の車中で山田正紀の『神狩り2』を読了。圧巻の冒頭から言語を軸に展開する中盤まではかなり好みで、とにかくカッコイイSFを書きたかったという著者の思いは伝わってきた。同著者の、言語モノなら『幻象機械』、時代モノなら『早春賦』、冒険モノなら『宝石泥棒』あたりがおススメ。もちろん『神狩り』と『弥勒戦争』は外せませんが。