広報に関するプレゼンとレクチャーを受ける。課題は多い。が、そのぶん伸びしろは大きいはずだ。強みをさらに強化し、これまでの実績を体系的かつ多面的に伝えていく必要があることを理解した。私自身の役割についてもあらためて考えるべき時期なのかもしれない。
仕様の変更に対応できるよう、主要な文字を複数の字形でつくっておく。冒険したほうのバージョンが採用されなくても構わない。この課題の長所短所を具体的に知ることができるから。
試作仮名の制作と書体スケッチ。フォントの仕様とワークフローが変則的で定まらない状態が続いているため、iMacとMacBookとMacBook Airを行き来して、それぞれ異なる段階の作業を進めている。東京は猛暑。広島は雨。
TP明朝の図版制作。オンスクリーン向けに開発したフォントを印刷物でアピールするのはむずかしい。コンセプト倒れにならぬよう改善作業と視覚調整を重ねるうちに、基本設計の枠組みに収まらない部分があちこちに出てくるため、書体設計の仕様を明確に提示することが困難であるという点も悩ましい。
『のぼうの城』の前に『忍びの国』を読む。登場人物の闘う動機がそれぞれ異なり、ここぞという場面で忍術武芸の優劣が決するさまが活き活きと描かれている。中盤からクライマックスまで一気呵成のエンターテイメント。
みじかい滞在ではあったが、鶴舞・上前津の古本通りを歩き、名古屋の人たちと名古屋弁で他愛もない話をし、なつかしい風景のなかで名古屋の味を楽しんだ。コメダのモーニングで小倉を注文したら、ちょうど売り切れだったことだけが心残り。帰りの新幹線でしるこサンドを食べてわずかな溝を埋めにかかる。とある漫画家の姿勢に倣って、金シャチフォントをもっとエキセントリックな方向に振ってみようと思った。
岐阜駅近くの「ファンボギ」で熟成肉を堪能したあと、地元デザイナー連と「mirai」で地酒を飲み交わす。ことばは程々にし、贅沢な時間と空間に身を委ねる。昨晩の宴。
昨晩妻に頭を刈ってもらい、すっきりした気分できょうは岐阜へ。地元で真摯に物づくりと事づくりに向き合い続けている職人気質のデザイナーたちと会う予定。ふだん忘れがちなデザインの大事な役割についてじっくり語り明かしたい。
試作仮名をブラウザの初期設定フォントに指定して、オンスクリーンでの見え方をたしかめる。想像していた組み面よりいい感じ。スイーツ、ファッション、スポーツ、ITなど、さまざまな分野のサイトとこの書体の相性を見て回る。メニューや小さい文字表示で効果を発揮しそうだ。「読みやすくて新しい」に、もうひと磨きかけていきたい。
合成フォントのバリエーションをいろいろ作っていると、漢字と仮名のウエイトが合わない組み合わせがけっこう出てくる。古風な明朝体であれば、「もともと明朝体に合わせる仮名は漢字より細いもの」という見方を理由にウエイト差を吸収することも可能だが、書体のカテゴリーによっては、漢字と仮名のデザイン属性が微妙にズレているだけでも落ち着かない。