デザイン思考は結構なことだが、ニュアンスなんてどうでもいいという世界に抗う行為だってデザインではないか。そのニュアンスに日本のだしが詰まっているとしたら、知らないあいだにうすぼんやりしたものしかできなくなるよ。時代によりお客さんによってだしの材料を変えたり味の濃さを吟味する工程にも腕の見せどころ知恵の使いどころはあるでしょう。

今はできないと分かっていても、書体の理想的な作り方に関するアイデアをできるだけ伝えるようにしている。次のことを考えながら仕事をする習慣の大切さは、どれだけ強調しても足りないくらいだ。継承という課題もそこを抜きには考えられないはずである。

蕎麦を食べながら文字サイズに関する記事を読む。Mediumに掲載されているタイポグラフィ関連の記事は、広く共有できる感覚を元に書かれている内容が多くて参考になる。午後からベンチャー企業と打ち合わせ。将来性を見込んで初期投資的な視点で検討する。

オクラ初収穫。さすがにもうできないかと思っていた。味わって食べる。午前中は漢字制作、午後から雑誌の取材でインタビューとオフィスの撮影。ライターさんがDrop&Typeを使っているという話で盛り上がる。

金シャチ黒字のロゴを高解像度で出力して品質を確認する。これなら小さいサイズで使っても問題ないだろう。七割りがた体調が回復したので、久しぶりに体幹と筋力を鍛える。揚げたての串カツと琥珀エビス。

名古屋のデザイナーから金シャチ黒字を使いたいという要望があり、制作済み漢字の部分修正と追加文字の作成を行なう。リクエストはうれしいんだけど、土曜日のメールで月曜日までにというのはやめようよ。

本格的に風邪が悪化してきた。某大学および某役所と連絡やりとり。漢字制作を終日。魚へんをつくり終え、馬へんをぐいぐい進める。週末しっかり休もう。

低空飛行ながらも体調を維持してきたのだが、武蔵美の授業が終わったとたんに大きく調子を崩した。漢方薬がぜんぜん効かないので久しぶりに風邪薬を飲んでみる。漢字制作は魚へん。鱈とか鮟鱇とか鍋に美味しい食材が並んでいる。

和文と欧文の組み合わせをいろいろ試してみる。ひと手間かけないと合わないということは、まだ満たせていないスペックがあるということ。意外性を重視したい気持ちはありながらも、期待に応える努力を惜しんではならないと思うようになったのは、自分が年をとった証拠かな。

武蔵美講評会。際だって個性的な作品が少なかったのはむしろ好ましい傾向といえるだろう。デザインを受けとる側も、瞬間最大インパクトではなく、漸次増幅インタレストを求める傾向にある。作り手と使い手の距離は確実に縮まってきている。

<< BACKNEXT >>