5時半に目が覚め6時起床。いつもより一時間早く出社。半角ひらがなのデザイン確認とフィードバック。別書体漢字のデザイン確認とフィードバックを二周。個人面談のあと別件で打ち合わせをおこなう。夕方からビストロ ヒロで歓送迎会。さすがに二次会に行く余力はなく途中で離脱。
昼すぎに担当授業のオリエンテーション。スライドを多めに用意してゆっくりめに話したつもりだが20分の持ち時間を5分余らせてしまった。学生が集まらなかったらどうしようという心配は減ったものの、開講できる人数を割り込んだらけっこうショックだろうなと思う。ノウハウやプロセスを懇切に教える授業に学生が集中する傾向があり、主題を自分で設定して掘り下げる授業は敬遠されがち。後者ゆえの心配がないと言えば嘘になるが、少数でもユニークな学生が来てくれるおかげでこのスタンスを保てている。
たっぷり珈琲を淹れているあいだにソーセージマフィンを作る。某美大オリエンテーション用スライドの作成を終日。タイプフェイス担当4年目となり、良い材料が増えて少し気持ちに余裕が出てきた。
三週間ほど前の話。四年前に亡くなった父から夢に電話がかかってきた。二人の孫は元気かと。みんな元気にやってるよと伝えると、返事もなく電話は切れた。甥っ子の誕生日のすぐあとのことだ。起きてからもしばらくは強い現実感が残った。
半角ひらがなのデザイン確認をして担当デザイナーに戻す。全角のときより筆画の太さや文字高の違いを減らさないと、全角で良好な差異が半角ではバラつきに見える傾向がある。この傾向は字幅が狭くなるほど顕著で、字間が狭くなると上下のガタつきがいっそう目立つ。別書体の筆画デザインについて相談あり。試す価値のある方法をふたつ提示しておく。15時ごろ近所の石神井川へお花見散歩。きょう出社した8人は全員参加した。31アイスクリームの効果絶大。喜多さん素敵な企画ありがとう。
遠近(をちこち)の桜にぎはふ風の道 茶門
傘をさして徒歩で出勤。スティックタイプの抹茶ラテを飲む。午前中にオンラインで外部と打ち合わせ。信頼する旧知のモデレーターから面白い情報をいろいろ聞かせてもらう。水底に蓄えられた豊かな養分が大きなうねりとともにゆっくり浮上しつつあるのだろうかと思いながら耳を傾けた。
春の雨というにはほど遠い冷たさ。近く連絡を取ろうと思っていた人からメールが届いた。タイミングがいいだけでなく企画の内容も渡りに船、提案をことわる理由が見つからない。
終日雨で真冬並の気温。漢字のデザイン確認とフィードバック。筆画を構成する上で押さえるべきポイントがある文字は、スケッチを描いて対面で説明をおこなう。そもそも見慣れない旧字体をそれらしく見えるようバランスをとるのはむずかしい。勘どころをおぼえるか古い本を読む習慣を持つかして、その文字の顔つき、印象を目に焼き付けていくとよいだろう。一期一会、一字一会ではおそらく足りない。午後から二階で個人面談。
オンラインの定例ミーティングに新メンバーが初参加。先週ほとんどの人と仕事場で顔を合わせており、社内に同じ出身校の同期・先輩がいるためコミュニケーション面での心配はなさそう。引き継ぎも順調に進んでいる模様。心強い。午後から社内の個人面談が3件。
自宅周辺の桜がほぼ満開。石神井川に向かう人たちの横を自転車で通り抜け、南田中図書館へ。こちらは人影まばら。来館者よりも館内で立ち働いている職員さんの方が多いくらい。本より花、花より団子か。私は食いしん坊だけど団子より本を選んできた気がする。