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拗促音は、前方の仮名にほんのわずか近づける

開発終盤書体の組み見本に気になる文字がいくつかあったため担当デザイナーに修正を依頼する。わずかな乱れが目に入ってくるのは、この書体がすでに高い品質に達しているからだろう。同書体の詰め設定を別のサンプルシートで確認する。拗促音は、前方の仮名にほんのわずか近づけると心地よい音になる(例えば「スタッカート」の「ッ」を「カ」に近づけない)。午後からオンラインで契約内容を詰める打ち合わせ。

ある場面ある状況における「自然さ」

欧文のベースラインシフトに関する比較検討資料が届く。担当デザイナーの指摘通り欧文のベースラインを1%下げたほうが和欧の並びが落ち着いて見える。書体の良さは、じっさいに使用されたときのおさまり具合やなじみ方など、ある場面ある状況における「自然さ」によってもたらされる。その自然さを得るために様々なテストをおこない違和感をなくしていく。

学年上下のつながりがけっこうあるようで

6月の半分が真夏日だったとか。ここから本番の夏が三ヶ月続く。あと二週間で前期の授業が終了するのがせめてもの救い。午後は多摩美で授業。去年教えていたクラスの学生が授業の合間に書体の作品を見せに来てくれた。一学年140人近くいる大きな学科だが、学年上下のつながりがけっこうあるようでいい感じ。

容赦なく赤を入れた

全漢字の赤入れを終えて担当デザイナーに戻す。思った以上に修正が必要な文字の数が増えてしまったが、ここは念入りにやっておくタイミングと考え、容赦なく赤を入れた。

これほど学習意欲が旺盛なクラスは

座学の必修授業で過半数の学生が熱心に講義を聴くだけでも感心するが、自分の言葉で書かれたレポートと真剣に取り組んだ演習の成果が毎週上がってくることに驚いている。これほど学習意欲が旺盛なクラスは初めてかもしれない。

連続講義はきょうが最後

5時起床。貴重書を3冊選んで武蔵美に持っていく。連続講義はきょうが最後。何か糧になるものがひとつでも残ることを祈りつつレクチャーをおこなう。夕食前に枝豆でビールを一杯。昼は35度近くまで気温が上がったが、夜は涼しい風が吹いて心地よい。

ドイツ各地域からのアクセスが

ドイツ各地域からのアクセスが昨晩から今日にかけて急増している。特定のページではなく広範に読まれている模様。エンジニアから開発ツールに関する相談あり。多岐にわたって意見を交換する。制作する書体に適した方法を複数の選択肢から選べたら理想的。

芋蔓式に色々なことが思い出される

純明朝の開発過程について担当デザイナーから追加で質問があり、当時の記憶を手繰り寄せつつ応答する。聞かれて話し出すと芋蔓式に色々なことが思い出される。夕食のあと自家製ずんだ餅のあんこのせ。

演習は文字の彫りと刷り

午後から多摩美で文字の授業。テーマは文明と文字について。消滅した文明の話など少し重めのトピックをあつかう。演習は文字の彫りと刷り。苦心しながらも熱心に取り組んでいる様子。