昨晩から急に気温が下がったせいか、目覚めたら風邪の初期症状。演習の採点をおこなう。短時間の制作にしては上出来。
漢字制作における難関工程をどういう方法で処理するか担当デザイナーと意見を交わす。いま直面している問題は積年の課題でもあるが、これを技術的に克服できれば新しい書体表現の可能性が見えてくる。面白いアイデアの呼び水にもなるだろう。
使用頻度の高い漢字群のデザイン確認とフィードバック。丁寧に見て赤を入れていく。このあたりの漢字をしっかり作っておけば、このあとの作業を気持ちよく進められる。的確な重みづけは、作業効率だけでなく最終品質の向上にもつながる。
多摩美の統合デザイン学科でフォント制作の授業。共用コンピュータルームを使用するのは初めて。必要な準備はしておいたものの戸惑うこと多し。学生も使い慣れている自分のMacBookとは勝手が違うため苦戦していた。
しっかり睡眠をとって武蔵美の授業に臨む。来週はいよいよ講評会。後期休んでいた学生の進捗も確認できひと安心。心配の種は、年齢に関係なくいつも同じ数だけあるのではないか。であれば心配の種を憂えないすべを身につけるのが賢い歳の取り方かもしれない。
敬老の日。事務的な作業を粛々と進める。夕食は豚肉の生姜焼き。睡眠が足りていないようで食後に眠気に襲われる。
文字講義のレポート採点をおこなう。午後から荻窪と吉祥寺へ。古本屋をはしごしたあと武蔵美の卒業生と会食。生き生きと仕事をしているようで何より。
母と小塚さんに電話。この歳になっても新しいことにチャレンジしている二人には本当に頭が下がる。母は丹波の黒豆づくり、小塚さんはゴッホの水彩塗り絵。完成間近の写真を小塚さんに送ってもらったら想像のはるか上をいく水準だった。
曇りときどき雨。気温は27度まで下がった。三連休前のせいか今日は問い合わせに関する社内外のやりとりが多発。エンジニアの助けを借りながら対応していく。
出社していたデザイナーから書体の制作手法について相談を受ける。見えない部分が多いため慎重な検討を要請。漢字熟語リストへの赤入れをおこなう。細いウエイトの品質は問題なし。15時からオンラインで社内ミーティング。懸案事項について意見交換、開発中フォントのリリース予定日の相談など。