師走間近。今年は記者会見をはじめメディアへの登場回数が多く、人前で話をする機会がたくさんあった。おかげで異様に苦手だったプレゼンも、準備さえ怠らなければ最低限の役割は果たせるようになった(と思いたい)。会社を経営しているかぎり、試練は続くよどこまでもかな。

このところ鳥よしが超満員で、タイププロジェクトのスタッフが昼食難民になっている。チャイルドシート付きの電動ママチャリ10数台が店の前にびっしり並ぶ光景は、他を寄せつけぬ威圧感を放っていて、マッドマックスばりの雰囲気を醸し出している。勇を鼓してのれんをくぐると、ママ連の突き刺すような視線が飛んでくる。負けじとにらみかえすほどの勇気はない。

午前中は漢字制作、午後から都市フォントに関するメールインタビューの回答を書く。簡単に答えられるかと思いきや、いざテキストに起こしてみるとそうもいかなかった。昼に大勢で食事に出たらどこも満員で、私は仕事場にもどってラーメンという流れ。

小雨がち。終日こもって漢字制作。特に使用頻度が高い漢字群に入る。熟語をつくって大きさ黒みをたしかめながら制作を進める。昨年担当した愛知芸大の学生から、課題でつくった書体を発展させて書籍にした作品が、日本タイポグラフィ年鑑2016の学生部門で受賞したという報告メールをもらった。これはうれしい。課題を提出するだけで終わらせなかったその姿勢に拍手。

オフィスにこもって終日漢字制作。年内に切りの良いところまでつくってテスト用フォントの生成までもっていきたい。夕飯はホッケとなめこと生玉子。外は冷たい風が吹きすさび、夜空には冴えた月が浮かんでいる。

転居された小塚さんから素敵な写真と俳句つきのメールをいただいた。父の椅子も部屋の一隅に収まっていてうれしいかぎり。先日うまくまとめられなかった句をかたちにして小塚さんに送る。

ほろほろと焼き芋こぼす小家かな    茶門

体調いまいちでシンポジウムの二日目には行かず、自宅で書体制作。石焼なべでつくった焼き芋うまし。羊羹にした紫芋はさらにうまし。

朝起きてすぐに外出。きのうはゆりかもめ、きょうは多摩モノレール。国立国語研究所主催のシンポジウム「字体と漢字情報」を終日聴講。

午前中は漢字制作、午後からモノタイプのセミナーへ。ふたつめのセッションが始まるまえに会場をあとにする。会社に戻って仕事の続き。会食をやめて明日にそなえる。

井上ひさし『手鎖心中』読了。筋立ての巧みさと人物描写の上手さに唸る。終日漢字制作。

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