目覚ましのアラームで飛び起きて武蔵美へ。きょうはアウトライン描画の演習をおこなう。書体制作の過程を説明する流れで文字のスケッチとアイデア展開の仕方を実演した。課題の制作があまり進んでいないのが心配。オープンキャンパスの展示までになんとかするのだろうけど。
単語シートと組版シートで両仮名の詰め具合を確認する。ペアカーニングの情報を入れるまえの段階としては上出来。ひらがなカタカナとも縦はほとんど問題なし。私が手を出さずとも良い書体が出来る組織づくりを第一に考えてやってきた。その成果が実を結びつつある。
朝一で定期健診を受ける。バリウムとレントゲンをやらなかったので30分で終了。いつも痛い目にあう採血も、最初に状況を説明したら細い針にしてくれて難なく終わった。細いぶん痛みもわずか。問診の先生の第一声は「体重大丈夫ですか?」骨身を削っているわけではないが、血肉をもっと増やさなければいけないことはたしか。
講義のあと演習に移る授業の構成は、テーマに対する理解を深めるのに好都合なだけでなく、時間の配分に融通が利く点でもメリットがある。トピックの重要度や学生の集中度に応じて話の強弱と流れにメリハリをつけられるところが良い。
社内のデザイナーから某書体のデザイン開発プロセスについて話を聞きたいという要望があり、手元に原字や資料を用意したあと質疑に応じる。時系列を追って具体的な制作過程を示し、そのとき考えていたことを説明した。マネージャーおよびそのアシスタントと今後数年間の書体開発スケジュールの相談。開発各段階の作業量に応じたチーム編成のバランスについて。
Adobe CCの請求書が該当ページからすべて消えており、バーチャルアシスタントとやり取りをしたが、まるで埒があかない。社内でも同様の現象が発生しているようで、すでに対処が終わっていたスタッフから解決方法を教えてもらってようやく解決した。
線の講義に関するレポートと演習の採点をおこなう。これまで260人ほど同講義のレポートと演習を見てきたが、ずば抜けて優秀な生徒がこのクラスに何人かいるようだ。これからさらに文字に対する考察を深め、演習を通して身体的な感覚に結びつけば理想的。
8年ぶりになるだろうか、タイププロジェクトのサイトをリニューアルした。テキストの自由入力ができるようになって復活したタイプテスターと、新しいGUIのフィットフォントシミュレーターがうれしい。
5時に目が覚めメモ書き。ブルーベリー酢を飲んで頭をしゃきっとさせる。午後4名の来客あり。うち2人のポートフォリオを見せてもらう。仕事量も出来栄えも立派。末恐ろしい。
初夏の日差し。開発中書体のデザイン確認とフィードバック。しだいに完成度が上がってきた。夕食は豚の冷しゃぶ。辛いサテトムに酸っぱいタレがよく合う。