開発中書体の折り返し前チェック。細いウエイトと中太ウエイトに赤を入れて担当デザイナーに戻し、修正が終わったら次のステップに進むよう伝える。来年完成予定。この書体でまた新しい色を届けられるはず。

午後から社内勉強会をみっちり二時間。開発最終盤のフォントが今回の主題。個別のプロジェクトに焦点を当てたことで具体性の高い建設的な意見が交わされた。次につながりそうな発言もちらほら。長年目指してきた発展的継承という重要な課題が良いかたちで実現しつつある。

名駅前のミッドランドスクエアで愛知芸大の先生および学生二人と待ち合わせ。一人は四年生、もう一人は台湾の研修生。彼らが制作している書体の相談に乗る。

実家に置いてある本の整理を終日。段ボール5箱ぶんくらいは減らせそう。頑張って読んだ本、思い出とともにある本はもちろん残す。しかしお金のない学生時代によくこれだけたくさんの本を買ったものだ。

所用で名古屋。実家に泊めてもらう。夕食は母が育てた野菜の天麩羅。

5時半起床、6時出勤。早朝の涼気と微風が気持ちいい。某書体のシミュレーションをおこなう。狙うべき的が小さいだけでなく硬そうなので、しっかり引き絞らないと当たっても刺さらない。

税務署から二重請求があったようなので担当部署に電話して真偽を確認する。税務署の手違いだったことが分かりまずはひと安心。ただし延滞税が発生するという説明があり、こちらは釈然としないものが残った。そもそも意図も目的も要望も定かでない書類を送り付けるのはどうかと思う。

多摩美統合デザイン学科の前期文字授業はきょうで終了。打ち合わせのあと学食で学生たちと一緒に昼食。いつもより講義のスライドを少なくして、先週授業の振り返りと宿題の発表会に時間を充てた。オフィスに戻って漢字の赤入れとフィードバック。リリースできる水準まであと一歩のところまできた。

5時半に目が覚め6時に起きる。武蔵美1年生の授業。前期最終日。こちらが全力でいかないと伝わるものも伝わらない。先生が本気かどうか学生は容易に見抜く。もちろん声の大きさやテンションの問題ではなく、実感をともなう言葉なのか、腹の底からそう思っているのか、これは体験に根ざした話なのかなど、学生はかなり正確に読み取る。

朝からの雨で午前中は気温も上がらず過ごしやすい。午後は雨が上がり夏模様。しっかり睡眠をとって体調維持に努めたい。相談ごとにまずは軽めのアドバイスを送っておく。シリアスに考えたところで人生は好転するわけでもない。

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