きのうの大雨で気温が8度くらい下がった。あきらかに涼しい。これは助かる。図版制作、サイトの文案確認、契約関連のやり取りなど。和文と欧文の記号類の比較資料についてフィードバック。
皮膚が焦げるような日差し。これがまだ序の口とは。昼は満を持して冷やし中華。夕方遠雷が聞こえ始めたので早めに上がろうか迷っているうちに豪雨となり、けっきょく会社を出るタイミングを失ってズブ濡れで帰る。
きょうは「漢字と書体」をテーマにいつもより長めのレクチャーをおこなう。途中クイズを織り交ぜるなどして、硬と軟のバランスを図ることで大事なメッセージが伝わるよう工夫した。初めて扱う話題が多かったわりにはうまくいったように思う。
社内勉強会にオブザーバーとして参加。夏季休暇中のメンバー1人を除いて全員オフィスで顔を合わせて。よそごとをしている最中に発言を求められ、恥を忍んで質問内容を繰り返してもらう。
金属活字の系統について手元資料を交えながら雑談を少々。細いウエイトの品質を漢字熟語シートで確認する。書体の全体感として必要な水準をクリアできそうな感触を得た。某大学の先生から相談あり。オンラインで話を聞く。
多摩美のレポート採点。数が多いため休憩をはさみながら進める。おやつにいちごのミルフィーユとアイスコーヒー。夕食はジンギスカン。スタミナを補給する。
学生による前期選択授業16科目の紹介。1科目あたり持ち時間10分でプレゼンをおこなう。昨年同様みごとな紹介ぶり。授業発表会が終わったあとタイプフェイス受講生への作品アドバイス。きょうは授業日ではなかったので希望者のみを対象にしたが、展示まえ最後の機会だったこともありほとんど全員が参加した。
開発終盤書体の組み見本に気になる文字がいくつかあったため担当デザイナーに修正を依頼する。わずかな乱れが目に入ってくるのは、この書体がすでに高い品質に達しているからだろう。同書体の詰め設定を別のサンプルシートで確認する。拗促音は、前方の仮名にほんのわずか近づけると心地よい音になる(例えば「スタッカート」の「ッ」を「カ」に近づけない)。午後からオンラインで契約内容を詰める打ち合わせ。
欧文のベースラインシフトに関する比較検討資料が届く。担当デザイナーの指摘通り欧文のベースラインを1%下げたほうが和欧の並びが落ち着いて見える。書体の良さは、じっさいに使用されたときのおさまり具合やなじみ方など、ある場面ある状況における「自然さ」によってもたらされる。その自然さを得るために様々なテストをおこない違和感をなくしていく。
6月の半分が真夏日だったとか。ここから本番の夏が三ヶ月続く。あと二週間で前期の授業が終了するのがせめてもの救い。午後は多摩美で授業。去年教えていたクラスの学生が授業の合間に書体の作品を見せに来てくれた。一学年140人近くいる大きな学科だが、学年上下のつながりがけっこうあるようでいい感じ。