細いウエイトの片仮名をフォント化してデザイン確認をおこなう。平仮名よりやや大きく見えるが、漢字との関係でいえば、片仮名を小さくするより平仮名を大きくしたほうがいいかもしれない。昼すぎに欧文デザイナーとzoomで打ち合わせ。独自色の強い面白い書体になりそう。

終日曇り。やや冷え込む。細いウエイトのメトリクス設定。縦と横、三周ずつやってほぼOK。カーニングなしでも書体の長所がきちんと出たのがうれしい。きょう電話である人からこんな言葉をかけられた。「地に足をつけてやっていれば、かならず成果はついてくるよ」。そう信じてやってきただけに、大事な人からずばり言われて涙が出そうになった。

昨夕雨が降ったあとからへんにあたたかい。終日カタカナ制作。今週目標にしていた区切りのいいところまでいけそうな目処がついた。

今回のメトリクス設定は、縦と横それぞれ三周でまとまった。カーニングが必要な組み合わせも少なめで大丈夫そうな感触。書体を磨く技能が重要なのは言うまでもないが、ワークフローのブラッシュアップも同様に重要。技能は属人性が高いため譲渡が困難だが、ワークフローは共有が可能なため組織で活用することができる。現場で得た知見をワークフローに組み込む習慣をつけたい。

最新ファイルでビルドしたフォントで和殴混植テキストを組んでもらい、全体のバランスを確認する。使い勝手の良い書体になりそう。欧文の大きさを3%ほど下げて、ウエイトを5%くらい上げるよう伝える。

風吹けどよく晴れて暖か。牡蠣の薫製でパスタをつくる。開発中書体の資料を並べてあれこれと考える。複雑なプランにならないよう整序し、現実的なスケジュールで挑戦的なラインナップを組み立てる。夕食はたこ焼き。カルディの塩だれがよく合う。

向こう二年のプランを検討する。外部案件しだいでは、計画全体の見直しを迫られる可能性が高い。一つひとつの書体を着実に仕上げてリリースする意思を保ち、ずるずるとなし崩しにならないようにしたい。

メトリクス設定、小仮名と濁点付き仮名のデザイン確認とフィードバック、試作欧文のデザイン確認など。午後から外部案件でzoomミーティング。

次にリリースする書体のメトリクス設定。エンジニアに最初に設定してもらうサイドベアリング値の洗練度が書体を経るごとに上がっている。仮名を制作したデザイナーの着想を取り入れてもらうこともあり、それがメトリクス設定のロジックにいくらかでも貢献していたらうれしい。

終日雨。完成した書体の資料を整理して少しすっきり。計画に上がっている書体群の全体像とバランスを検討する。

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