春分の日。きのう打ち合わせで提示されたデザイン案の検証をおこなう。アドバイスした内容の有効性を確かめるためスケッチを書き起こし、アウトライン描画からブラッシュアップまでひと通りやってみる。

出勤時に雷鳴。雨と見紛うほどの小さな霰。そして雪。小仮名と濁点付きの仮名、句読点と中黒のデザインを組み見本で確認し、修正箇所の説明を対面でおこなう。監修を依頼された案件の資料に目を通す。必要な準備をして夕方から某社で打ち合わせ。

内外の資料確認ともろもろのやり取り。案件の進むべき方向を提示するために図版を制作し、重要な点を文章にまとめる。ここは勝負どころ。漢字のデザイン確認とフィードバックを2周。出社したデザイナーと書体制作の手順や開発ツールの機能について意見交換をおこなう。

雨上がりの朝特有の抜けるような青空。定例ミーティングのあとオンラインで外部と面談。意思決定に必要な情報を交換する。新規案件。資料を見ながら先方と段取りを決めていく。そのほかボリューム多めの原稿の確認と戻し、カスタム案件のデザイン確認、ファミリーチャートと書体のカテゴリー名に関するやり取りなど。

寒の戻り。咲きたそうな風情の桜もまだ咲けず。確定申告の書類を書き終える。あす締め切りなのに郵送で間に合うだろうか。美大授業の準備を進める。会社の運営に関する要件でオンラインミーティング。

準備の準備みたいな作業を終日。

UIの確認と別レイアウトの提案。意見交換を経て元の案を活かすことに。立ち上げ前プロジェクトの参考資料をつくる。悔いが残らないよう伝えるべきことを客観的に述べ、できるだけ簡潔に文面をまとめる。夕方から武蔵美の謝恩会に出席。3,4年生の選択授業を受け持つようになって3年、今年の卒業制作を見てようやく少し武蔵美の先生になれた気がする。謝恩会のあと流れでベテラン先生組と若手先生組にはさまって二次会にも参加。

作成してもらった資料を確認するさい、わずかに違和感を感じたときは担当デザイナーに伝えるようにしている。使用する字母のバージョンや設定した数値が間違っていることがまれにあり、それを見逃さないためにも書体の見えかたを感覚で捉えられるのが望ましい。この感覚は制作時に醸成され、修正時に磨かれる。書体の属性数値と感覚を対にして記憶しておけば、比較の足場が築かれ、さらに広範囲で役に立つ。

海外パートナーの欧文とタイププロジェクトの和文との組合わせをサンプルで確認してフィードバック。この欧文が標準搭載でもおかしくないほどよく合う。絶妙なマッチングが自然に生まれるところが互いにパートナーたるゆえんなのだろう。

歯科クリニックでの型取りは30分で終了。和文と欧文の属性比を細かく変えて、この書体が目指している姿にいちばん近い設定値を探る。欧文デザイナーから字母データの管理について相談があり、オンラインで打ち合わせ。

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